胡蝶蘭ギフトの贈り方

友人が小さな串揚げの店を開店しました。長年、飲食業界で仕事をし、初めて独立して自分の店を持ったのです。

カウンターとテーブル席2席で、ご夫婦と学生アルバイトで切り盛りすると言う事でした。

友人にとっては、長年の夢がかなったもので、それを祝福すると共に、お店の繁盛を願って何か贈り物をしようと考えました。

しかし、お店の開店祝いの経験は初めてで、何を贈るべきか迷いました。良く見かける開店祝いとしては、胡蝶蘭がありますが、余りにも月並みな気がし、別のものを色々思案しました。

しかし、結局お店の開店を盛り上げ、多くの人から重なって贈られても問題ないと言う点で、やはり胡蝶蘭が良いだろうと言う事に落ち着きました。

胡蝶蘭は花の形が蝶に似ているためにこの名が付いたもので、元々は白色のみであった花も、品種改良で紫やピンクもあるようです。お花屋さんに聞くと、花の寿命は30~60日と、非常に長く咲いている上に、手入れとしては週1回、鉢の表面を覆うように置かれたコケが、洗濯物を堅く絞った程度にまで乾て来ると、たっぷりと水遣りをするだけで、手間も掛からないのが喜ばれるポイントとの事でした。

花言葉が「幸せが飛んでくる」という事も、祝い事の贈り物として重宝されている理由だと知りました。白い胡蝶蘭の3房垂れたものに、小さなプレートとメッセージカードを添えて贈りました。

開店して少し落ち着かれたであろう2週間後にお店を訪れると、私の贈った真っ白な胡蝶蘭を含めて3鉢程が、入り口に並べられ、新しく開店したお店らしく、すがすがしく客としての私達を迎えてくれました。

月並みすぎると色々考えましたが、そのすがすがしく華やかな姿を見ると、胡蝶蘭にして良かったと改めて感じたものでした。