初めてでも失敗しない胡蝶蘭ギフトの贈り方

流行り廃りがないギフトとして人気の胡蝶蘭。胡蝶蘭といえば、「高級なお花」というのが一般的なイメージではないでしょうか。お祝い用に選ばれることが多く、年代問わず、さまざまなお祝いのシーンで喜ばれる贈りものです。

しかし、いざお祝いごとがある時に、「胡蝶蘭を贈ろう！」と思っても、どのくらいの金額のものをどのタイミングで贈ればよいのか、さらにサイズや色など、あれこれと疑問がでてきます。
胡蝶蘭ギフトの贈り方を知っていれば、いつお祝いごとがあっても、迷うことなく贈ることができますよね。
そんなわけで今回は、お祝い事にピッタリな胡蝶蘭ギフトの贈り方についてお伝えしていきます。

胡蝶蘭がギフトとして選ばれている理由
豪華な見た目と上品さ、高級感漂う雰囲気によって、最高級品という認識を持たれるので胡蝶蘭はギフトとしてよく、選ばれています。

選ばれている理由は見た目だけではありません。
・花の寿命が1～3ヶ月と長い
・水やりの頻度が少なくてよい
・お手入れなどの手間がほとんどいらない
・香りがほぼなく、花粉が少ない

このように胡蝶蘭は基本的に、飾っておいてたまに水やりをすればいいだけ。贈られた方が負担にならないことも選ばれる理由でしょう。
そして、花にはその花をイメージし意味を持たせた言葉、花言葉があります。

「幸福が飛んでくる」これは胡蝶蘭が持つ花言葉です。胡蝶蘭の花びらの形がその名の通り、蝶が舞う姿に似ていることに由来しています。この花言葉を持つことから、胡蝶蘭はものごとのスタートに縁起がいいギフトだと言われているのです。

「豪華さや高級感」「花もちの長さ」「手間がかからない」「素敵な花言葉」
このような特徴が、ギフトとして選ばれている理由なのでしょう。

胡蝶蘭ギフトを贈るタイミング
開業・開店祝いや新築祝い、長寿のお祝い、昇進祝い、記念日、お誕生日、選挙の当選など、お祝いごとはたくさんありますが、胡蝶蘭を贈るタイミングは一般的には当日の午前中が一番よいとされています。
しかし、シーンによっては贈るタイミングが異なります。
開店・開業やお引っ越し祝いなど、当日にバタバタと忙しくなることが予想されるお祝いごとに関しては、前日～2日くらい前までに贈る方が良いでしょう。

胡蝶蘭はお祝いの席だけではなく、法事や弔辞などのお悔やみごとにも贈ることがあります。しかしお悔やみの場合は、贈るタイミングに少し気をつけなければいけません。
当日はお寺などに集まり法要をするので、前日までに贈っておくか、当日に法要をしている場所に届けないといけません。間違っても当日に、誰もいない自宅に贈ってしまうというミスがないように気をつけましょう。
また、大安や仏滅などのお日柄を気にする方もいますので、贈る際は事前に相手と相談をしておくのが良いです。
やむをえず、当日に贈るのが遅くなってしまった場合は、お詫びのメッセージを添えるなどの配慮をしましょう。

なお宅配で贈る場合は天候などにより遅れる場合もあるのでできるだけ希望日の前日をしてしておく方が安心です。

胡蝶蘭ギフトの価格相場
胡蝶蘭は「高級なお花」「高い」という印象がありますが、数千円ぐらいで買える小ぶりなサイズのものから、数万円する高価なものまでさまざまな金額のものがあります。

胡蝶蘭を贈る時の一般的な価格相場は下記の通りです。

・開業祝い・開店祝い　10,000～30,000円
・家族など身内の記念日　10,000～30,000円
・新築祝いや引っ越し祝い　10,000～20,000円
・恋人や友達へのお祝い　　5,000円～10,000円
・会社など取引先へ贈る場合　20,000～50,000円

開業祝いや開店祝いなどは大きくて立派なものを選ぶことが多いので、価格も高くなります。
家族や身内へのお祝いの場合、例えば結婚記念日や受験に合格したお祝い、長寿のお祝いなどは少し高めぐらいのものでもいいかもしれません。お誕生日などでしたら、部屋の一角にそっと置けるようなミニサイズのもので、お手頃な価格のものを選ぶと良いです。
新築祝いや引っ越し祝いなども、贈る相手の状況などでサイズや価格を決めると良いです。一軒家を新築したお祝いでしたら、大きなサイズで高価なものがいいでしょう。
恋人や友達へのお祝いは、さりげなく贈れる小さなサイズのものの方が、日頃の感謝の気持ちをあらわすのにちょうどいいかもしれないです。
会社関係で贈る場合、大事な取引相手であれば50,000円以上の高価なものを贈ることが相場です。大きなサイズのものを贈ることが多く、価格の相場は高めです。

立札の書き方
お祝いやお悔やみで胡蝶蘭を贈る時のマナーとして、木や紙でできた立札を使用するのが一般的です。立札には名前や企業名、メッセージなどを記載します。
立札といっても、シーンによって書き方が異なるので、どのようなシーンにどのような書き方をするのかを把握しておいた方が、思わぬ失態を防ぐことができるでしょう。
立札は木や紙のものを使用しますが、メッセージカードを添えることもあります。それぞれ使うシーンを簡単に説明しましょう。

・木札
高級感があるので、ビジネスなどの開店祝いや就任祝いなどで使用されます。

・紙札
木札よりもカジュアルな雰囲気になるので、友人や家族へのお祝いで使用されることが多い種類です。

・メッセージカード
特に書き方に決まりはなく、伝えたい思いをメッセージカードに込めましょう。友人など身近な方へのお祝いに使用します。
胡蝶蘭を買う際に立札を無料でつけてくれるお店は多いのですが、木札の場合は有料の場合があります。お店のサービスで記載をしてくれることもありますので、あらかじめ立札に書いてほしい文言を考えておきましょう。
立札の基本的な書き方は、立札の真上に赤い文字でお祝いの文言「祝」と入れ、その下に黒い文字で「贈り主の名前」を記載します。

例えば、
・開店祝いの場合「祝　開店」　「祝　リニューアルオープン」
・就任祝いの場合「祝　就任」　「ご就任おめでとうございます」
という感じです。

このように、お祝いの文言を赤い文字で記載しますが、短い文言の方がすっきりして、見栄えも良いので、できるだけ短い文言にしましょう。
立札に名前を記載するのはマナーですので、贈り主（自分）の名前は必ず記載します。これが記載されていないと、どなたからの贈り物なのか分かりませんよね。

名前の記載は、
・個人名でフルネーム
・個人名＋社名
・社名のみ
・社名＋役職＋フルネームで個人名
など、さまざまなパターンがあるので、シーンに合わせた書き方をしましょう。
贈る方の名前やお届け先は、時と場合により記載します。
例えば、
・開店祝いの場合、右から「祝　オープン」＋「店舗名　様」＋「贈り主の個人名」
・退職祝いの場合、右から「祝　退職」＋「贈る方の名前」＋「贈り主の個人名または○○一同」


どのような時でも忘れてはいけないのは、贈り主の名前を記載すること。そして、文言はできるだけ短くすっきりさせて見やすくすること。贈る方の名前は必要であれば記載した方がよいでしょう。
胡蝶蘭を贈るときのマナー
胡蝶蘭には贈るときのマナーがあります。マナーがあること自体、知らないという方も多いのではないでしょうか。

さまざまなシーンやお相手の状況に合った胡蝶蘭を贈ることもマナーのひとつです。
胡蝶蘭には白以外にもピンクや黄色など数種類の色があり、贈るシーンに合った色を選ぶことが重要となります。
お悔やみには白が適していますし、結婚や出産などはピンク、開店や開業祝いは白、女性に贈る場合はオレンジや赤などでも喜ばれるでしょう。
重要な取引相手や社長就任のお祝いでしたら、ワンランク上の高価なものが良いですし、小さめの事務所の開業なら、あまり場所をとらない大きさのものが適しています。
贈る相手のことを考えて選ぶ、ということなのですね。
それ以外にも、贈るタイミングを間違えないこと、立札は必ず立てること、立札に個人のフルネームまたは会社名を記載すること、などたくさんのマナーがありますのでしっかり覚えておきましょう。